「クレヨンしんちゃん・大人帝国の逆襲」〜20世紀少年(浦沢ファン)〜
この間の休日、ひさしぶりに冷凍庫のそうじをしました。つーか、氷しかなかったんだけど。そしたらですねぇ、氷ボックスの奥になんかあるんですよ。んで、何かなあと思ったら、ガリガリ君。えー、これいつのだよって見たら、あんた、’98年って書いてあるじゃないですか!?20世紀のガリガリ君・・・・・・。スゲェ・・・・・・。いやぁ、神々の指紋とかでオーパーツを見つけた博士の気分でしたね。(明らかに違う)一瞬、食えるかも、と思ったんすけど、「20世紀のもの食べて倒れました」と言って岩男病院に行くこと想像したら、こわくなり素直に捨てました。
ちゅーわけで今回は裏街道初のアニメ映画「クレヨンしんちゃん大人帝国の逆襲」です。初のアニメが宮崎さんでもディズニーでもなく、しんちゃんという、まことワタクシ大全開ではございますが、いやこの「大人帝国」あなどれない。私、これ見て泣いてしまいました。不覚にもしんちゃんで泣いてしまうとは思わなかった。いやぁ、あの日(4月某日)他にいい番組がやってなくってたまたまチャンネルあわせたらしんちゃんで、「あーこれでいいや」って感じで軽〜く見てたんですけど、
負けた!いやぁ、心底負けた!
(いったい何から?)まぁ、見た方も多いだろうと思われますが、一応話の内容を説明するとですねぇ、今ある日本の姿は間違っている、もう一度、50年代くらいのあのころにもどってやり直そうと思ってるとある組織が、なつかしさという香りで、次々と大人達を洗脳し、洗脳された大人達はどんどん家族のこととか忘れていく、でも最終的には「過去よりも未来が大切」という話。ヘタするとこの手のテーマは重くなりがちなんですけど、軽みのあるテンポの速さで見せるストーリー展開は、いやぁ、負けた(だから何から?)この軽みはしんちゃんだからできたのかもしれないが、逆に言えば、しんちゃんにこのテーマをもって来た製作陣は、スゴイ!ちょっと重くすれば、単なるテロ映画にもなりかねんのだからね。こーゆーのは。いったい、いくら著作料がかかっとるのか気になる作中のグループサウンド曲の数といい、ぜってぇ、製作陣の中に団塊世代の方がいるに違いない。(断言)でも、本当にいい映画。恐るべし、ちびっこアニメ。(ちゅーか、すでにちびっこ向きじゃねえよ、この映画)
ちなみに後日談として、うちの座長(団塊)もこれ見て、「考え改めるほどのケッサク」と感動してまして、よりによって、「大人帝国」のはなしをしてきた唯一の人間がなんで座長で、てゆーか、どーしてこうも、この人の趣味・しこうは私と似てるんだと思うと、ちょびっと哀しくなったオチがあり。(オチ?)