「キャスト・アウェイ」〜無人島一人芝居〜 「無人島一人芝居」・・・・何とも役者魂を刺激させられる設定である。 たぶん、トム・ハンクスもそうだったのだろう。 だって無人島で一人芝居ですよ、ねぇ、あんた。(だれに言ってるの?) 一つ間違えば、大失敗の可能性だってある。並みの役者じゃつとまらんじゃろう。 だが、それをトム・ハンクスはやってのけた。しかもさらっと。 毎度、毎度、この人は、どんな難しい役でもさらっとこなしてしまう感じがしてしまう。 まぁ、単純にできる役者なんだろうけど・・・できるのは、わかってんのじゃけど・・・ けどっ!!さみしい。 昔のようなハートフルなコメディをやってくれ
と思っとるのは、私だけじゃろうか。 「キャスト・アウェイ」のトム・ハンクスの背後で、 チラチラと3本目の(たしか3本目だと思うが)オスカー像が見えかくれしとったんは、
気のせいじゃろうか。しかも、そのオスカー像が、
エンディング近くのトムのふところに入っとったように見えたのは、
気のせいじゃろうか。そして、そんなトムを見ながら、 「もぉ、あんた、何本オスカー像もらえば気がすむんじゃいっ!!」 と思った私は間違っとんのじゃろうか。 単なるひがみと言うだけだろうが、それでも、さみしいものはさみしいし、
「はぁ〜、昔は良かったよね・・・」とぽつりとつぶやきたくなる、
私がいるのである。古いファンほどやっかいなものはなし。 私のためにあるような言葉である。